RCS に対応している Google メッセージでは、高画質な写真や動画を送信できるほか、絵文字でリアクションや自撮り GIF を送ったり、チャットのふきだしをカスタマイズするなど、多彩な機能を使って自分らしく会話をアレンジできます。プライバシーもしっかり保護してくれるので、安全に会話を楽しむことができるでしょう。本記事では、Google メッセージの概要や便利な機能、Android スマホで Google メッセージを使用する方法を紹介します。
Google メッセージでできること
Google メッセージは、最新の AI 機能を活用できる Google のテキスト メッセージ アプリで、RCS(リッチ コミュニケーション サービス)を使って、電話番号を知っている相手にインターネットを介して高度なメッセージを送信できます。なお、RCS に対応していない相手に送る場合は、SMS / MMS メッセージを送ることができます。
※RCS チャットのメッセージは Wi-Fi またはモバイルデータ通信を使用して送信されます。使用料がいらない Wi-Fi ネットワークに接続している限り、メッセージの送受信に追加料金はかかりません。メッセージがモバイルデータ通信を使用して送信される場合は、ご利用のモバイルデータ プランに基づいた料金が発生します。
※SMS / MMS 形式で送信された場合、携帯通信会社規定の通信料がかかります。また、フォト文字やリアクション等の効果や機能は利用できません。
表現力豊かなやりとり
Google メッセージには、メッセージのやりとりをより直感的で楽しくする機能が備わっています。
【フォト文字】
「フォト文字」は、オンデバイスの Google AI により、お気に入りの写真を変換してステッカーやリアクションを作成して送信する機能です。下の画像は、桜の花の写真をフォト文字に変換して、ステッカーとして送信しています。
一度作ったフォト文字は何度でも使えるほか、送信したフォト文字は、チャット内の他のユーザーも利用できるようになります。
【リアクション】
「リアクション」は、相手のメッセージに対して絵文字で反応する機能です。一部の人気絵文字を使ってリアクションすると、下の画像のようにアニメーションが表示されます。
追加したリアクションは後から変更や削除が可能で、リアクションを追加したユーザーを確認することもできます。
【アニメーション絵文字】
ほとんどの絵文字はアニメーション化されています。絵文字のみをメッセージとして送信すると、動きのある楽しいアニメーション絵文字として表示されます。
【自撮り GIF】
Google メッセージ内でカメラを起動して 3 秒間のアニメーション動画を撮影し、そのまま送信できる機能です。録画は撮り直すことができます。気に入った自撮り動画を共有することで、楽しさや親しみやすさを自分らしく演出できるでしょう。
便利なサポート機能
Google メッセージには、利便性を高めるさまざまな機能が備わっています。
送信日時の指定機能では、あらかじめメッセージを作成しておき、指定した日時に自動で送信されるよう設定が可能です。送信日時を設定しておけば、誕生日や記念日などお祝いのメッセージを忘れずに送信することができるでしょう。
他の Google アプリとの連携もスムーズです。たとえば、日付や時刻が含まれるメッセージを送信すると、アンダーバーが表示されます。タップすると Google カレンダーが開き、予定を追加できます。
また、Google メッセージには、Gemini が搭載されています。ボタンひとつで Gemini と会話も楽しめます。送るメッセージの表現に困ったときなど、相談してみるとよいでしょう。
※指定した日時にスマホが Wi-Fi またはモバイルデータ通信に接続されていない場合、スマホが Wi-Fi またはデータ通信に再接続された時点でメッセージを送信します。
自由にカスタマイズ
Google メッセージをより快適に、自分らしく使えるように、先ほど紹介したフォト文字や自撮り GIF を追加したり、チャットの外観を変更できます。
会話の背景やふきだしの色などテーマを相手ごとに変えることが可能です。変更すると、会話の相手にも同じテーマが反映されます。どの相手とのチャットを開いているか視覚的に見分けがつきやすくなります。カスタマイズすることで、メッセージのやりとりが快適に、お気に入りのカスタム絵文字を送れば、より自分らしく楽しいものになるでしょう。
安心のセキュリティ
Google メッセージの RCS は、メッセージや写真、動画などの添付ファイルにエンドツーエンドの暗号化を適用しています。相手とのやりとりしている内容を、第三者が読むことはできません。
不審なメッセージを受け取った場合に、警告メッセージが表示されます。メッセージに実際に疑わしいコンテンツが含まれていた場合は、[報告] をタップして Google に報告することも可能です。
※メッセージはデバイス上の SMS データベースに保存されており、他のアプリからメッセージにアクセスできる場合があります。アプリの権限の管理方法について詳しくは、デバイスのメーカーにお問い合わせください。
Android スマホで Google メッセージを始めるには
ここからは、Android スマホで Google メッセージを始める方法を紹介します。アプリがインストールされていない場合は、まずは Google Play ストアから Google メッセージ アプリをインストールしてください。
ご利用のスマートフォンに登録されている連絡先は、Google メッセージの連絡先にも表示されます。アプリ内で新しい連絡先を追加することも可能です。
メッセージを送信する手順は以下のとおりです。
- Google メッセージ
を開きます
- [チャットを開始] をタップします
- メッセージを送信する相手の名前、電話番号、またはメールアドレスを入力します
- メッセージを入力します
- 送信アイコン
をタップします
デフォルトの SMS アプリに設定する
スマホに複数の SMS アプリがインストールされている場合、Google メッセージをデフォルトの SMS アプリに設定できます。設定すると、Google メッセージでテキスト メッセージの履歴を確認でき、新しいテキスト メッセージの送受信は Google メッセージでのみ可能になります。
設定方法は、Google メッセージを開いたときにデフォルトの SMS アプリを変更するように促すメッセージが表示されるので、画面の指示に従って操作するだけです。
または、設定アプリからデフォルトの SMS アプリを指定することも可能です。詳しくはヘルプセンターの Google メッセージをデフォルトの SMS アプリに設定するをご確認ください。
RCS チャットをオンにする
次に、RCS チャットがオンになっていることを確認しましょう。手順は以下のとおりです。
- Google メッセージ
を開きます
- 右上のプロフィール写真をタップ → [メッセージの設定] をタップします
- [RCS チャット] をタップします
- [RCS チャットをオンにする] がオンになっているか確認します。オフになっている場合はタップしてオンにします
Google メッセージの使い方
ここからは、Google メッセージの機能の使い方について紹介します。
メッセージにコンテンツを添付して送信する
メッセージ ボックスの添付アイコン をタップすると、以下のような候補からコンテンツを添付できます。
- ギャラリー(画像や動画)
- GIF
- ステッカー
- ファイル
- 場所
- 連絡先
- 自撮り GIF
なお、自撮り GIF をすばやく起動したい場合は、ギャラリー アイコン を長押しすると画面が切り替わり、録画が始まります。
また、音声メッセージを録音して送信するには、メッセージボックス右横のボタン(画像参照)をタップします。
フォト文字を作成する
画像や写真からフォト文字を作成して、ステッカーとして送信する手順は以下のとおりです。
- フォト文字を送信したい会話を開きます
- メッセージ ボックスの絵文字アイコン
をタップします
- 作成アイコン
をタップします
- 画像ギャラリーからフォト文字にしたい写真を選択します
- 被写体が切り取られ、送信アイコン
が表示されます。写真内に複数の被写体が含まれている場合は、送信したい被写体をタップして送信アイコン
を表示させます
- 送信アイコン
をタップします
一度作ったフォト文字は、専用の [フォト文字] タブに保存され、何度も使えます。グループ チャットのユーザーも、送信されたフォト文字を使用可能です。また、フォト文字はリアクションとしても送信できます。
リアクションを使用する
リアクションしたいメッセージを長押しすると、絵文字やフォト文字を選択できます。加えて、10 種類の絵文字👍❤️😂😮😡👎💩🎉😠😢でリアクションすると、それぞれ異なるアニメーションが表示されます。
自分が追加したリアクションであれば、もう一度メッセージを長押しすると、絵文字を変更したり、削除したりなどの操作が可能です。
また、グループ チャットでは、メンバー全員がメッセージにリアクションを追加できます。リアクションを追加したメンバーを確認するには、リアクションをタップします。
メッセージの送信日時を指定する
メッセージ ボックスの添付アイコン をタップしてから [送信日時の設定] をタップして日時を選択するか、メッセージを入力した後、送信アイコンを長押しでも同じく設定できます。
送信予定のメッセージをタップすると、メッセージの編集や削除、送信日時の変更が可能です。
※指定した日時にスマホが Wi-Fi またはモバイルデータ通信に接続されていない場合、スマホが Wi-Fi またはデータ通信に再接続された時点でメッセージを送信します。
チャットの外観をカスタマイズする
背景とメッセージの吹き出しのテーマを、好きな色に変更できます。手順は以下のとおりです。
- テーマを変更するチャットを開きます
- その他アイコン
→ [色を変更] をタップします
- テーマをプレビューするには、選択肢から色をタップします
- テーマを選択するには、[確定] をタップします
テーマを変更したチャットを削除した場合や、同じ連絡先に新しいチャットを開始した場合、テーマはデフォルトの色に戻ります。
通知の設定をカスタマイズする
メッセージ着信時に通知を受け取る方法をカスタマイズできます。たとえば、通知音を好きな音に変更したり、バイブレーションのオン / オフを切り替えたりなどの設定が可能です。また、会話の通知をバブル、ポップアップ、ロック画面などで表示する設定もできます。
通知の設定を変更する手順は以下のとおりです。
- 通知を変更するチャットを開きます
- その他アイコン
→ [詳細] をタップします
- [通知] をタップします
なお、詳細はヘルプセンターのメッセージ アプリの通知と設定を変更するをご参照ください。
一般的な通知に加えて、アプリの上に重ねて表示されるバブルを使用することもできます。新しいメッセージを受信した際に、画像左のように吹き出し(バブル)が表示される機能です。他のアプリを開いていても、通知が一目でわかります。
タップすると画像右のようにチャットが開き、アプリを切り替えることなく、メッセージの内容を確認したり返信したりできます。
バブルを設定する手順は以下のとおりです。
- Google メッセージ
を開き、プロフィール写真をタップします
- [メッセージの設定] をタップします
- バブルの設定をしたい場合は [バブル] を、その他の通知の設定をしたい場合は [通知] をタップします
通知を閉じるには、バブルを長押しして画面下部までドラッグします。
なお、バブルの設定は、Android 11 以降で利用できます。
このほかにも、Google メッセージの RCS チャットでは便利な使い方ができます。詳しくはヘルプセンターの RCS チャットを利用するをご覧ください。
Google メッセージの RCS でコミュニケーションを楽しもう!
本記事では、RCS や最新の AI 機能を利用できるテキスト メッセージ アプリ、Google メッセージでできる機能や使い方を紹介しました。
Google メッセージでは、お気に入りの写真から簡単に絵文字やステッカーを送信できる「フォト文字」や、アニメーション効果つきの絵文字でのリアクション、自撮り動画を撮影して共有するなど、表現豊かなやりとりが可能です。
メッセージは暗号化によって保護されています。また、返信のし忘れを防いでくれる送信日時の指定や、Google カレンダーの表示など、便利な機能が利用できます。
自分らしく、かつ安全でスマートな Google メッセージでコミュニケーションを楽しんでみませんか。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2025 年 4 月時点に Google Pixel 8(Android 15)で検証しました。
2024 年 11 月 13 日
2024 年 11 月 13 日